雑音日和

教祖になるのが夢です。

げつようび。

 はーい皆さぁーん!月曜日ですよー!!月曜日がやってきましたぁーー!!

今週も、元気にっ!!出勤登校ガンバロー!!  ……怒った?

 

 ……と、いま私がやったのはこの上ない煽りである。そしてそのポイントは「月曜日」である。

 

 品川駅とかで「f××k」の代わりに「月曜日」とプリントTに書いてちらつかせれば、御仏だろうがイエスだろうがガンジーだろうがなんだろうが、拳を振り上げて全速力でこちらに向かってくるだろう。要は、それくらいの危険をはらんだ単語なのである。

 

 月曜日になると考えるだけでしんどくなる。カレンダーを持った人類に共通の悩みだ。試しにGoogleで「月曜 仕事」と打ち込んでみよう。蜘蛛の糸に群がる地獄の住人の呼び声を聞いているような気持になる。

 

 多くの人がそのように考えているにもかかわらず、政治家も技術者も何もしてくれない。まるで拷問部屋のような有様である。

 

 運命の歯車の上で、人はみなハムスター運動をさせられ、そして月曜日が等間隔で設定されている。

 

 一応、鎮痛薬としてモンスターエナジーなど栄養ドリンクがおすすめだが、根本的な解決にならない。(どうやらモンエナは来年2月から値上げになるそうだ。痛みで立てなくならずに戦い続けるには、値上げ分の損失30円を甘んじて受け入れるしかないのかもしれない。)

 

 しかしどうか彼の身にもなってやってください。どうしてそんなに月曜日は嫌われなければいけないのだろうか。……いや、その答えは明白で、休日の平和な時間を容赦なく打ち砕くからである。

 

 月曜日が泣いているので、彼の名誉挽回のために月曜日の良さを私は考察して見せる。

 

 そうだ。なんといっても月曜日は頼もしい。自ら戦陣に立つこの潔さ。男前である。それに比べてむしろ、隊列の後ろの方でふんぞり返っている土曜日や日曜日ほど怠惰なものはない。

 

 優柔不断で後に続くことしかできない水曜日や木曜日。一応戦う姿勢は見せるが保身が大切金曜日。

 

 なるほど月曜日は馬鹿なのかもしれない。そして不器用なのかもしれない。しかし月曜日が人類の不満を一手に引き受けてくれるおかげで、残りの6人が守られる。月曜日には絶対に頭が上がらないはずだ。

 

 それでも月曜日が許せないという人へ。まぁそうですよね。私もやっぱり大嫌いですよ。