雑音日和

教祖になるのが夢です。

東京のひとたち

 最近何かと感じること。東京を歩く人を見たときに、この人は信用してはいけないと思う感覚。都心にいる人々を見ていると、郊外の人たちにはない何かを感じる。わずかな怖さのような不可解な感じのような……。あれはいったい何なのか。

 

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 なお、「都心にいる人」とは住んでいる人だけのことではなく、周辺地域からやってくる人も含む。その点では私自身も例外ではない。

 

 ともあれ郊外や東京都心以外の都市部にいるときは、すれ違う人たちを、その無害性を信じて見ていることができるのだが、都心ですれ違う人には必ず裏事情があるのではないか……と無意識が勘繰っている。

 

 人間は好きだからこそ苦手なので、変なアレルギーのせいかもしれない。でもなぜ都心の人にだけ……。

 

 目につくところであれば、都心の人と郊外の人の身なりの違いなんかがあるのだろうか。最近やっとわかってきたことだが、(気づくのがあまりにも遅すぎた。)全国共通でユニクロは存在するのに、都心の人と郊外の人の服装髪型の趣味趣向がどう考えても違っている。

 

 東京では日常茶飯事だとか言いながら派手目のストリートスタイルを着て郊外の町を歩くと、TPOを間違えているところまではいかなくても、かるく浮く。HARIBOのクマさんを袋から出してロータスの山の上に置いたら、それだけで意味が変わってくる。

 

 身なりの違いでびびるというのも否定はできないのだが、都心の人間と郊外の人間はどうも顔つきが違うのよねぇ。あれは何の顔?

 

 正体はよくわからないし、調べようもない。でも言えそうなのは、都心には何らかの目的があって人が集まっている。都会とはそういうところだ。人が来る理由があるから都会になる。

 

 言い換えれば誰もが思惑をもっていることは間違いない。金のため。自由のため。人を探して。

 

 思惑を持った人間の目が光らないはずがない。誰かの思惑に巻き込まれる前にオートブレーキがかかるのかもしれない。

 

 この前新宿をあるいていたら、PCR検査の客引きにつかまった。白衣を着た人間の、薄っぺらくしかし必死の「おねがいします!」は、初めて聞いたし滑稽だし胡散臭いにもほどがある。『居酒屋のキャッチが異世界転生したら医師になりました』的な漫画なのか。無料のPCRのためにどうしてそこまで懇願されなければいけないのか。検査会場自体はそんなにあやしいところには見えないのだが。やっぱりわからない。わからない思惑であふれている。